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皆さんはM.2 SSDをご存じでしょうか？

パソコンの処理速度を大幅に向上させるストレージとして注目されている「M.2 SSD」。従来のSSDと比べて最大10倍もの高速化を実現できるこの新世代ストレージですが、適切なものを選ばなければ本来の性能を発揮できません。今回は、M.2 SSDの基礎知識から、選び方のポイントを解説していきます。

まず、「SSD」と一言で言ってもいくつかの種類があります。初期のSSDは「2.5インチSSD」と呼ばれるもので、従来のHDDと比較して約5倍の速度を誇り、パソコンの起動時間を大幅に短縮しました。しかし、それ以上に革新的だったのが「M.2 SSD」の登場です。

M.2 SSDは、2.5インチSSDと比べてさらに4〜6倍の速度を持ち、最新世代では最大12,000MB/sの超高速データ転送が可能となっています。この爆速性能により、動画編集や3Dモデリング、最新ゲームのロード時間短縮など、あらゆる用途でパソコンの快適さが向上します。

M.2 SSDの速度は「世代（GEN）」で決まる

M.2 SSDの速度は、「GEN（ジェネレーション）」という規格で区別されます。現在、市場には主に以下の3つの世代が存在します。

• Gen3（PCIe 3.0×4）：最大転送速度 4,000MB/s
• Gen4（PCIe 4.0×4）：最大転送速度 7,000MB/s
• Gen5（PCIe 5.0×4）：最大転送速度 12,000MB/s

最新のGen5 SSDは圧倒的なスピードを誇りますが、実際の使用環境によってはGen3やGen4で十分な場合も多いです。例えば、一般的なオフィスワークやウェブ閲覧、動画視聴ではGen3やGen4で快適に動作します。

しかし、注意すべき点は、パソコン側の「PCI Express（PCIe）」の対応状況です。例えば、PCIe 3.0のスロットにGen4やGen5のSSDを取り付けても、最大転送速度は4,000MB/sに制限されてしまいます。そのため、高速なSSDを選ぶ際は、自分のパソコンがどの世代に対応しているかを事前に確認することが重要です。

M.2 SSDには「SATA」と「NVMe」がある！選ぶならNVMe！

M.2 SSDには大きく分けて**「SATA」と「NVMe」**の2種類があります。結論から言うと、「NVMe」の方が圧倒的に高速なので、M.2 SSDを購入する際はNVMeを選ぶようにしましょう。

• SATA（最大600MB/s）：従来の2.5インチSSDと同程度の速度
• NVMe（最大12,000MB/s）：最新の高速転送規格

SATA規格のM.2 SSDは、見た目はNVMeと同じですが、速度が従来のSSDと変わらないため、せっかくM.2 SSDを導入するならNVMe規格のものを選ぶべきです。

M.2 SSDの選び方のポイント

M.2 SSDを選ぶ際に重視すべきポイントは以下の3つです。

① 容量はできるだけ大きいものを選ぶ

SSDは、同じ型番でも容量が大きいほど高速になります。例えば、500GBモデルよりも1TBや2TBモデルの方が、データ転送速度や書き込み速度が向上することが多いです。また、SSDの空き容量が少なくなると性能が低下するため、余裕を持った容量を選ぶのがおすすめです。

② TLCタイプを選ぶ

SSDの記憶方式には「SLC」「MLC」「TLC」「QLC」の4種類があります。一般ユーザーには「TLC」が最適です。

• SLC（最も高速・高耐久だが高価）
• MLC（耐久性が高いが高価）
• TLC（コスパと性能のバランスが良い）→おすすめ！
• QLC（安価だが耐久性が低い）

価格と性能のバランスを考えると、TLCタイプのSSDが最もおすすめです。

③ パソコンのPCIeスロットと対応するSSDを選ぶ

前述の通り、SSDの速度はPCのスロットによって制限されるため、自分のPCがどの規格に対応しているか確認しましょう。

そんなこといっても、よく分からないよ、、、というそこのアナタ。

ぜひまずはご相談からでも対応いたしますのでご連絡ください。

担当：春原

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